昭和東京鉄道原風景
幼い頃、汽車キチ-狂-今流に言えばマニアとして育った私の、最初の鉄道風景は跨線橋から下を通る汽車や電車を眺めることに始まった。蒸機の煙にむせてもその匂いをいい匂いだと思ったり、足元をくぐる電車のパンタグラフのシューが銅色に輝くのが見えたり、意外に汽車電車が身近く感じられるのも跨線橋だった。後年鉄道ファンとなった人々誰もがこんな思い出を持っておられることだろう。 このシリーズの八景は、私の懐かしい東京の鉄道風景である。今も昔の面影を残す、上野両大師橋や市ヶ谷風景などは周囲は変わっても景色の要素が変わらないから今も大きなな変化はない。その点東京駅は気安くみえるのは呉服橋や鍛冶橋のガードだけ、それも見上げる一瞬は子供にとっては物足らない。ただ呉服橋ガードの高架下がその頃の鉄道博物館だっただけに、呉服橋ガードは別の意味で懐かしい。
呉服橋ガード
東京駅7番ホームのデッカーEF50
品川御殿山、東海道貨物線乗り越し橋
上野駅両大師橋
上野駅地平ホーム8番線
中央線外濠市ヶ谷見附
田端機関区、機関車庫
( 平井 憲太郎 様 蔵)
京王電車四谷新宿駅